結納返しをするには?

結納返しについても、伝統や作法、マナーなどがいろいろあります。ここで、よく聞くのが「結納返しは必ずしなければいけないの?」という事です。これに対しての答えは、「しなくても構わない」です。結納をいただいた時に結納返しをしなくてはいけないという決まりはありません。

結納返しは必ずしもしなくても一向に構わないのです。こういうと、驚く方もいるでしょうが、そのためにも、結納の意味を説明しておきます。結納返しとは、男性側からいただいた結納への御礼を形に表わしたものです。結納でなくても、誰かからお祝いを頂いた時にお祝返しをするのはご存知ですね。結納返しもいわばそのひとつだと考えてください。

結納返しをする時期について次に説明します。まず多いのが「結納の時」です。結納と結納返しが一度に済むので、両家をいったり来たりせずにすみますし、いろいろと忙しい人には2度集まる手間が省けるので最近では、この形をとる方が多いようです。

結納と結納返しが1度ですむので、同時返しとも呼びます。この同時結納返しの方法で注意しなければならないのは、女性側からの結納飾りが男性側より立派になってしまったりしないようにする事です。そうならないためにも、両家の間で、よく打ち合わせをする事をおすすめします。

結納返しを、もっと正式にするには「結納が終わった後に日を改めてするようにします。結納と同時でも、後日でも、どちらが正しいとか、どれが間違っているかという事はありませんので、両家にとって一番良い方法をとるといいでしょう。普段でも、お祝をいただく事があるでしょうが、その時、普通は頂いたその場でお返しするのも興醒めだと思います。結納の場合も同じです。そのため正式には、後日改めて結納を返すという事になるでしょう。その場合、相手の実家に直接出向いて渡します。時期としては結婚式の少し前というのが多いようです。しかし、年が変わるなどという場合は、年内に区切りだけつけるという考える方もあるようです。

後日の結納返しの場合、相手の結納に合わせ、それに応じた形でお返しが出来るので失礼がない形での結納返しができるでしょう。ただ、相手が遠方の場合は大変だというデメリットもあります。